工務店が集客をするためのイベントとは?その具体例と成功ポイントも解説!
こんにちは。工務店・リフォーム会社の集客を支援しているわたサポです。
こちらのブログでは工務店・リフォーム会社の集客に役立つ情報を配信しています。
工務店の集客力を上げるために、地域や住民と密接な関係になれるイベントはとても効果があると言われています。
イベントは古くからある工務店のマーケティング手法の1つですが、令和の時代に入った今現在でも変わらず有効な手法です。今回こちらの記事では、工務店が行うイベントの具体例を紹介するとともに、イベント集客を成功させるポイントまで解説します。
こちらの記事を読むことで工務店のイベント集客について理解することができ、効果的で業績アップに繋がるイベントを行うことができるようになるでしょう。
ぜひ最後までご一読くださいませ。
この記事の監修者は…
わたサポ株式会社 代表取締役
渡辺寛士
「より質の高い会社にお客様が自然に集まる世界をつくる」をミッションに掲げ、工務店やリフォーム会社に様々な経営支援や集客のサポートを行っている。2023年から岡山県にて総合リフォーム会社「わたさぽホーム」も運営。
この記事の監修者は…
わたサポ株式会社 代表取締役
渡辺寛士
「より質の高い会社にお客様が自然に集まる世界をつくる」をミッションに掲げ、工務店やリフォーム会社に様々な経営支援や集客のサポートを行っている。2023年から岡山県にて総合リフォーム会社「わたさぽホーム」も運営。
工務店の集客イベントの効果とメリットとは?
具体例を紹介する前に、イベントがもたらす効果やそのメリットについて解説します。
イベント集客の効果を理解しておいたほうが、実際にイベントを行う際の目的や狙いが明確になるのが理由です。
効果・メリット①:新規顧客を獲得できる
イベントがもたらす効果として最も大きいものがこちらでしょう。
以下に紹介する各種のイベントを開催することで、自社のことを知らない顧客に対して認知をしてもらうことができます。
イベントを通じて工務店で働く社員の人柄に触れたり、住宅の体験をしたりすることで自社のサービスを気に入って頂くことができます。
新規の顧客は友人や知人の知り合いを通じて工務店を知るケースがほとんどなのですが、顧客の絶対数が少ない工務店にとっては新規顧客の獲得はなかなか骨が折れるものです。
そこでイベントを開催することで効率的に集客ができるようになります。
効果・メリット②:既存の顧客と接触できる
新規の顧客だけでなく、既存の顧客に対するアフターケアもとても大切です。
先ほど説明したように既存の顧客は紹介の発生源になりますから、新規の顧客獲得のきっかけになります。実際にわたサポのお客様でもイベント参加者のうち40%以上がOB経由という工務店もあるくらいです。
また、リノベーションやリフォームの事業も展開している場合はなおのこと顧客を手放したくはないはずです。
抱えている顧客の絶対数が多いことは工務店として成長していくうえで大きな力になります。広告費が大きくかかる新規の顧客開拓だけでなく、既存の顧客も逃さないようにイベントを行っていきましょう。
効果・メリット③:親しみや信頼感を持ってもらえる
イベントを行うことによって、地元の住民の方々やイベント参加者に親しみを持ってもらえます。
工務店で働いている人の顔を見ることができ、イベントの内容によっては記憶にも残りやすいので信頼感を構築することができます。
工務店が集客するときに「信頼感」や「安心感」は重要なキーワードです。
イベントにはこの「信頼感」や「安心感」を高めてくれる効果があります。
ここまでがイベントを行うことによる効果やメリットでしたが、イベントを行うには当然ながら大きなコストや手間がかかることは認識しておきましょう。準備段階からイベント終了まで時間もかかりますし、開催するための費用だけでなく、宣伝費や人件費などのコストも必要になります。
ですので効果ばかりに目を向けずに、こうしたリスクや費用対効果も考えたうえで集客のためのイベントを開催しましょう。
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工務店の集客イベントの具体例紹介
さて、それでは本題のイベントの具体例の紹介に入ります。
以下に紹介するイベントと自社の個性や経営方針を照らし合わせて、それぞれの目的に合ったイベントを検討してみましょう。
①:モデルハウス・完成住宅見学会
工務店が集客目的で行うイベントとして最初に思いつくのがこちらではないでしょうか。
実際に多くの工務店が集客目的で開催していますが「工務店の売上は見学会の開催回数に比例する」と言われるほど見学会は契約に繋がりやすく、集客数を増やすイベントとして大きな成果を出してくれることが多いです。
参加する顧客も既に購買意欲の高い方がほとんどですが、これは裏を返せば、競合他社との争いが激しいことも意味します。
ですので、モデルハウス・完成住宅見学会を開く場合には、来てくれた人に好印象に思ってくれるための工夫や、契約をしてもらうための営業手順の構築が必要となってくるでしょう。
でなければ「見学会に10組来てくれたけど、1組も商談に繋がらなかった」という悲しい話にもなりかねないのでご注意ください。
②:子供向け工作教室・DIY教室
こちらは工務店が集客をするうえでとても効果のあるイベントです。
子ども向けの工作教室は「夏休みの自由研究の宿題が終わるから」という理由でとても人が集まりやすく、子供が大人を連れてきてくれます。
子どもがいる家庭は工務店のメインターゲット層です。
イベントの中で職人の技術を体感してもらうと同時に、工務店のスタッフとも交流ができ、信頼感の構築や認知を広げることにも繋がります。
実際にわたサポの顧客企業でも、毎年1回このようなイベントを開催して200〜300組ほどの顧客を集めている工務店があります。
この工務店は教育委員会に「職人の仕事に興味を持って欲しいからイベントを開催したい」と申請して、地元の小学校でイベント参加を促すチラシを配ってもらったりしています。
多くの新規顧客を集めるだけでなく、来場者にDMやニュースレターを送り続けることで新築やリフォームの受注にも繋げています。
工務店による工作教室の様子
③:土地探し・中古住宅ツアー
家づくりへのニーズはあるけど、まだ諸々の準備が整っていない層向けのイベントです。
大きな車やバスなどで複数組の顧客を案内し、土地や物件を案内します。
このイベントの良いところは車内も含めて参加者とコミュニケーションを多くとることができるので、見込み客を掘り起こすことができ、さらに成約率もアップさせることができる点です。
しかし、このイベントを開催するには不動産会社などとの連携が必須になりますので、開催までのハードルが少し高いところがデメリットとなります。
目先の契約より長期的な視点で顧客を囲いたい会社に向いていますが、このイベントを行う際には長期的な計画をして事前準備をしっかりしましょう。
④:地域向けのお祭り
工務店はその所在地域と密接に関わることもできます。
地域密着で活動したいと考えている工務店にピッタリなのが、地元のお祭りや縁日の開催にかかわることです。
スポンサーとして来場者に楽しんでもらえるよう、プレゼント企画や有名人のゲストを呼んだりして楽しいお祭りを作ります。もちろん積極的に参加することも大事です。
あくまでこちらは工務店の認知のためのイベントであり「営業をしよう」「契約を取ろう」という意識はなるべく持たずに、やるにしても住宅の相談ブースを設けるくらいが適切でしょう。
こういった地道なイベントをすることで地元の方々への認知が広がるとともに親しみやすさや信頼感に繋がるのでとてもおすすめです。
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⑤:住まいの勉強会・セミナー
勉強会やセミナーを工務店主催で開催することも集客に効果的です。
顧客は工務店に関する情報だけでなく、お住まいや内装・資金繰りに関する情報も求めています。
そういった顧客のニーズに一度に応えることで、新規の顧客を集めて成約に結びつけるのがセミナーや勉強会の目的です。
また、新築やリフォームに関する相談会などを開くことによって既存の顧客とも接触することができます。
大規模なイベントではないのでコストがそれほどかからないのが魅力ですが、勉強会の内容やセミナーに独自性などがないと顧客を獲得できません。
工務店の他の集客方法でもそうですが、差別化要因がなければ見込み客が魅力的だと感じてくれる可能性は低くなります。
こちらもしっかりと準備をして、どのような情報を提供すると喜んでもらえるかを考えると良いでしょう。
⑥:宿泊体験会
宿泊体験会はモデルハウスなどに実際に宿泊をしてもらうイベントです。
実際に宿泊をすることで、家を購入した後のことをイメージできるだけでなく、断熱性や気密性といった細かい点まで知ることができます。
そのため、住宅の機能面に自信のある工務店にはピッタリのイベントでしょう。
しかし、1つのモデルハウスに対して1組しか案内できないのでコストパフォーマンスは低めです。
新規顧客の開拓というよりは、成約率アップを狙うイベントだと言えます。
⑦:植樹会
聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、こちらも工務店の仕掛けるイベントとしては効果的です。
将来的に家づくりに使うための苗木を植えるイベントですが、素材にこだわっていることや環境問題に意識が高いことを知ってもらえるきっかけになります。
近年はSDGsの観点からも環境問題や社会問題に対して真摯に取り組んでいる企業は好感度が高いです。
また植樹会と似たイベントで、大黒柱に使う木を伐採するイベントを実施している工務店もわたサポのお客様の中にいらっしゃいます。
木の良さを知ってもらうとともに「契約された場合はこの木が大黒柱になります」と説明しながら伐採するのですが、参加された方はほぼ100%ご契約となるそうです。
信頼感や親しみやすさを持ってもらえると同時に、自社の家づくりへのこだわりを伝えられるイベントだと言えるでしょう。
⑧:オンライン見学会・セミナー
これまで紹介したイベントは基本的に全てオフラインでのイベントでしたが、昨今ではオンラインでのイベントも増えています。
ライブ配信機能を使っての住宅見学会や、住まいの疑問や問題を解決するオンラインセミナーなど多種多様なイベントが開催されています。
実際に対面はしていないので人柄が伝わりづらい点もありますが、顧客にとっては参加のハードルが低いので認知を広めるためには効果的です。
いつものイベントとは違う客層を開拓することにも繋がりますし、オフラインイベントと比べてコストがかからないのも魅力。さらに録画しておくことで、夜のお仕事など日中に動きづらい方にウェビナーのような形で配信することもできます。
これからの時代は新規で集客できる数が減ると言われていますので、オンラインとオフライン両面でイベントを行っていくと良いかもしれませんね。
以上が主要なイベントの具体例でした。
この他にもアイデア次第では様々なイベントが考えられます。
イベントの目的と工務店の個性とを考えて、効果のある集客イベントを施策してみましょう。
工務店のイベント集客を成功させるポイント
最後に工務店が集客のためのイベントを成功させるポイントを解説します。
イベントを開催したところで要点をおさえていないと成果も出づらくなります。
以下に解説するポイントを理解して、イベントをより効果的に行いましょう。
ポイント①:定期的に開催する
イベントは1回だけやってそれで終わりではありません。
たとえ一度の開催で新規の顧客が増えても、定期的かつ継続的に開催することがイベント集客成功のカギです。
定期的に開催することで、日程的に参加できなかった方や近々で住宅購入に興味を持った方などを引き込むことができます。また、地道な活動を続けている会社として認識され、信頼感を持ってもらうことは本当に大切なことです。
イベントは工務店と地域の方々を繋ぐ架け橋になります。
たまにしか架けないのではなく、「売上の◯%は広告費に使う」などルールを決めて定期的に架けるようにしましょう。
ポイント②:計画的に行う
当然のことですが、こちらのポイントは意識しすぎるほどに意識しておいた方が良いでしょう。
イベントをするには日程の調整から、予算の管理、告知、人員の確保等あらゆる準備が必要となってきます。
「せっかく見学会を開催したのに、現地に誘導する係がいなくて失敗した」なんてことになれば目も当てられません。
この計画を甘く考えると、無駄にコストがかかって赤字になってしまったり、イベント自体が上手く進行できず、顧客に悪い印象を持たれてしまう可能性があります。
何事も計画的に。特にイベントは工務店の顔とも言えるので注意しましょう。
基本的には年間のスケジュールを考えて、あらゆることを事前に動かしていった方が良い結果になりやすいです。
十分すぎる計画をして、顧客にきちんとアピールできるイベントにしましょう。
ポイント③:顧客名簿を整理する
こちらは普段から気を付けるべきことですが、顧客名簿を整理しておくことはとても大切です。
イベントを開催する際に、既存の顧客にDMやニュースレターを送り、告知をすることができます。
実際に弊社の顧客となる工務店でも「見学会への参加者のうち、40%~50%は既存客や紹介から」という方が多くいらっしゃいます。それだけ既存の顧客は大切な存在です。
また、イベント参加者が新規顧客の場合は興味関心から家族構成など、あらゆる属性をチェックしておき、リスト化することで今後の営業に役立てることができます。
顧客の情報は工務店の財産と言えます。
イベントをきっかけに顧客名簿を整理して、今後の企業発展のための礎にしましょう。
ポイント④:HPもイベントと連動させる
イベントを開催したにも関わらず、HPで告知をしていなかったり、HPが見づらいままだったりする工務店がたまに見られます。
イベントの大きな目的は工務店の認知を広げることです。
せっかく詳細を知ろうとHPを訪れたのに分かりづらい作りになっていたり、最悪の場合はHPがなかったりしたら顧客の信頼を失ってしまいます。
今や集客動線の中にHPは必須です。顧客が離脱するポイントは絶対になくす必要があります。
普段からHPは整えておくことは大前提ですが、イベントを行う際には改めて自社のHPを見直しましょう。
まとめ
以上が工務店が集客をするためのイベントの具体例とポイントでした。
いかがでしたでしょうか。
こちらで紹介したポイントをおさえながらも、それぞれの工務店に合ったイベントを行うときっと新規の顧客数が増えていくことと思います。
この記事を書いている2023年4月の時点ではコロナも少しずつ落ち着いてきて、対面のイベントの喜びを実感できるようになってきました。
ぜひともこちらを参考にしてイベント開催を検討してみましょう。
また、イベントのことだけでなく、HP制作やその他の集客、採用のことで疑問やお困りごとがありましたらいつでもわたサポにお問い合わせくださいませ。
工務店・リフォーム会社のより良い経営のため、あらゆる角度から誠意をもって対応させて頂きます。
それでは、最後までお読み頂きありがとうございました。